オステオパシーは、身体の異常な構造は体循環に悪影響を及ぼし、神経伝達や内分泌、体液の循環を阻害すると考え、脊椎だけでなくすべての筋肉や骨格、内臓器、頭蓋骨が手技の対象となる。
カイロプラクティックは脊椎間のサブラクセーション(亜脱臼、不全脱臼)を徒手的手技によって矯正(アジャストメント)し、ボディー機能を治そうとするものである。
自然治癒力を活かすことと手技療法が中心であるという共通点があるが、治療哲学やアプローチの仕方は異なる。
カイロプラクティックとオステオパシーの理論・技法は、整体や指圧といった日本の手技療法に大きな影響を与えた。
徒手的治療法により種々の症状を改善する事を目指す治療法は「マニピュレーション」と総称されるが、この代表的なものがカイロプラクティックとオステオパシーである。
どちらも19世紀後半にアメリカで誕生した療法である。
脳髄液の循環の改善やリンパの流れの改善も目的とされる。